米メディアがマー君の加入したヤンキースを大分析 プレーオフ進出の可能性は?

ヤンキースの強みと弱み

■強み

 目を引くのは外野手の充実ぶりだ。ガードナーとエルズベリーは守備力が高く、どちらも中堅を守れる。ハイレベルな守備が約束されている。また、ベルトランとソリアーノはDHと右翼をローテーションで回すことが出来る。これは2人の年齢を考えるとグッドアイデアだ。ここ数年、打撃成績を落としているイチローは5番手に回っているが、代走、守備固めとして貴重な存在。記事では、「最高の5番手外野手」という、やや不本意な評価が与えられている。

■弱み

 ブルペンはかなり脆弱に見えるが、ここでは、あえて内野だと指摘されている。特に、ジーターとテシェイラがケガから完全復活で出来なければ、かなり危険だというのだ。ロバーツには常にケガの不安がつきまとい、ジョンソンも1年を通してレギュラーとしてプレーするのは初めてとなる。バックアップは、スコット・サイズモア、エドアルド・ヌニェス、エド・アンナ……。やはり内野が最も危険だ。

■見通し

 ヤンキースはカノの穴を補うため、大補強を行った。左打者有利のヤンキースタジアムでマッキャンだけでなく両打ちのベルトランも爆発が求められ、エルズベリーとガードナーには40盗塁以上が必要だ。もちろん、最大の疑問は十分に戦えるかどうか。ヤンキースのロースターには、いくつもの「もし」が必要になる。もしサバシアが復活したら、もしジーターが健康なら、もしテシェイラが健康なら、もし田中が本物なら、もしロバートソンが試合を締められたら、もしピネダが健康なら……。その「もし」がうまく転ぶのが、ヤンキースというチームでもある。

 では、昨年の85勝77敗という成績を上回れるのか。そう簡単ではない、とCBSスポーツは予想する。オフの大補強が、ヤンキースを最難関のア・リーグ東地区で93勝するチームに変えることは出来ないというのだ。ヤンキースは地区を盛り上げ、ワイルドカード争いも展開するが、このロースターでは、10月(プレーオフ)もプレーできると保証するのは難しいとしている。名門球団は、この屈辱の予想を覆すことは出来るのだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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