黒田とマー君に追い風? ヤンキースが元アスレチックス守護神を獲得
ヤンキースが獲得したアンドリュー・ベイリー
ヤンキースがレッドソックスをFAとなっていたアンドリュー・ベイリー投手(29)とのマイナー契約に合意した。米紙ニューヨーク・ポストなど複数の米メディアが報じている。
計89セーブを挙げている実力者で、アスレチックス時代の2009、2010年には2年連続のオールスター出場も果たした。近年はケガに苦しんでいたため、マイナー契約となったが、ブルペンがウィークポイントとされているヤンキースには大きな補強。キャンプには招待選手として参加する。マリアノ・リベラの後釜はデビッド・ロバートソンが務めるが、ベイリーが守護神に抜てきされる可能性も十分にある。
右腕は2009~2011年にアスレチックス計75セーブを挙げた。その間、137試合に登板して防御率2・07と安定感のある投球を披露している。ただ、2012年にレッドソックスに移籍してからは負傷に苦しみ、2年間での登板はわずか49試合。防御率4・71で14セーブに終わっている。
移籍1年目の2012年は右手親指の負傷で開幕前に離脱し、8月まで復帰できなかった。昨年はジョエル・ハンラハンが離脱してから数週間、クローザーを務めて8セーブを挙げたが、右肩関節唇を負傷。離脱後は上原浩治が守護神となり、レッドソックスを世界一に導いている。
ここ2年間は苦しんでいるものの、メジャー5年間で206試合に登板し、11勝12敗89セーブ、防御率2・64の成績は立派だ。ヤンキースはブルペンが弱みとされており、黒田博樹や田中将大の勝ち星が消されてしまうとの危惧がある。ベイリーが本領を発揮すれば、強力な援軍となることは間違いない。マイナー契約のためリスクは低く、理にかなった補強と言えそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count