超大物「二刀流」の誕生に全米が注目 大学アメフト界最高の選手がMLB入りを目指す

「できる限り長く両方をプレーしたい」

 では、ウィンストンはこの2人のようになれるのか。米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)は試合当日に「ジェイミス・ウィンストン:僕は野球とフットボールの両方でスターになれる」と題した特集記事を掲載。ヤンキース戦後に本人が「僕はまだ20歳だ。出来る限り長く両方をプレーしたい」と話したことを伝えた。

 フロリダ州立大でアメフトのヘッドコーチを務めるジンボ・フィッシャー氏は両方の競技を続けるのはいいことだとした上で「2つは違うスポーツ。野球をやるのは特にQBにとってはいいことだよ。なぜなら、野球は失敗のスポーツだからだ」と話しているという。投手とQBには、ボールを投げるという作業が共通しているが、運動能力や技術面での向上だけでなく、メンタル強化にも役立つというのだ。

 現時点で、ウィンストンはアメフトの才能の方が、より優れていると見られている。ただ、野球に専念するとなれば、その抜群の能力をMLB球団が放っておかないだろう。それでも、本人の希望はあくまで「二刀流」の継続。ジャクソンやサンダースとも面識があるというウィンストンは「時代は変わった。以前の方が両方のスポーツをすることが容易だったことは分かっている。でも、僕は変わらない。アスリートは変わって、メンタリティーも変わった。でも、僕の考えは同じままなんだ」と話した。

 夢を追いかける若者を、ファンは熱烈に支持している。数年後にMLBとNFLの両方でウィンストンが話題を独占しているかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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