田中将大の決め球に称賛の声が続出 相手打者も「今まで見た中で最高のスプリット」
メジャーを代表する強打者からのコメント
さらに、フィリーズのライアン・ハワード一塁手も「どの球団も何回か(対戦し)ボールを見れば、いい攻略法を思いつくだろう。その時にどんな修正をしてくるか。それがメジャーというものだ」と強気に話す一方で、スプリットにはまったく逆の姿勢を見せている。
「彼は手強い。なぜなら、どの球種も同じフォームで投げてくる。腕の振りのスピードも変わらない。あのスプリットは速球にしか見えないけれど、急激に落ちてくる」
また同紙は別の記事で、昨年の右手首の手術から実戦復帰を果たしたチームメイトのマーク・テシェイラ一塁手の評価も紹介している。
「田中はすごくよく見えた。色々な球種を投げ分けていた。相手の空振りや打ち損じが多かったけれど、それこそが三振を取れるピッチャーの特徴。球種に惑わされているからこそ、今日は空振りや打ち損ねが多かった」
2009年に本塁打王と打点王の2冠を獲得したメジャーを代表する強打者のコメントからも、田中が味方の信頼を着実に勝ち得ている様子が伝わってくる。
オープン戦2度目の登板では悪天候で90分間試合開始が遅れるハプニングに見舞われ、初被弾もあったが、7年契約1億5500万ドルのゴールデンルーキーの評価は、魔球スプリットの威力とともにうなぎ上りの様相を呈している。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count