巨人のエース・内海哲也の起用も浮上する開幕ローテ4戦目の重要性「もう一人の開幕投手」

なぜ内海の開幕4戦目起用が浮上しているのか

 2年ぶり4度目の開幕投手を目指した内海はもしかしたら、大役を菅野に譲るかもしれない。だが、もしそうなったとしても、首脳陣の内海に対する期待や信頼が揺らいだわけではなく、戦略上の問題に違いない。

 昨季、横浜DeNAの打線は巨人投手陣を追い詰めた。菅野や杉内の横浜スタジアムでの防御率はなんと7点台。一方、内海は昨年、同球場での登板はないものの、横浜DeNA戦は5試合4勝1敗と好成績を収めている。相手を抑えるポイントは分かっている。全幅の信頼を寄せているからこそ、内海の4戦目起用が浮上しているのだろう。

 また、右、左の起用を考えれば、開幕第2戦に内海を起用することもできるが、横浜DeNAよりも阪神との相性のいい杉内の方が、チームや杉内本人にとっても好都合だろう。また、移籍したばかりの大竹にはプレッシャーが極力かからない場面が用意されそうだ。もし、大竹が順調に白星を重ねることができれば、今後、カード頭にもっていくことも十分に考えられる。

 このように考えていくと第4戦目はもう一人の開幕投手だということが分かる。つまり、スタートダッシュをきる上で開幕と同じくらい重要な位置付けとなるのである。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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