松坂大輔がマイナー契約を結ぶメッツで人種差別発言が問題化 球団側は公式HPで謝罪

球団は謝罪文を発表

 松坂大輔投手がマイナー契約を結ぶメッツで人種差別発言が問題化したことが明らかになり、ダン・ワーセン投手コーチ(61)と球団が公式HPで謝罪した。ニューヨーク・デイリーニュースが報じた。

 同紙によると、10日朝、ワーセン投手コーチがクラブハウス内で、松坂の通訳を務める日系アメリカ人のジェフ・カトラー氏を以前、「チャイナマン」と大声で呼んだことを謝罪したという。呼んだ本人は冗談のつもりだったらしいが、この不穏当な発言はウォールストリートジャーナル紙の記者の前で行われた。この記者が球団側に状況説明を求めたが、ワーセン氏と球団側から回答がなかったために、この出来事を記事化したという。

 カトラー氏はこの記者の取材にワーセン氏のジョークに侮辱されたとは感じていないとフォローしている模様だが、この発言が高級紙で取り上げられると、社会的な問題として波紋を呼び、ほどなく、メッツは公式HPで謝罪文を発表するに至った。

 猛省している様子のワーセン氏は「私はクラブハウスで考えもなしに発言してしまったことを謝罪いたします。発言はユーモアのつもりだったが、どんな状況でも不適切で誤ったものだった。申し訳ありません」とコメント。サンディ・オルダーソンGMも「球団に成り代わり、我々のスタッフによる無神経な発言を謝罪いたします。発言は不快で不適切でした。球団として極めて遺憾に思っています」と表明した。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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