日本人投手活躍の鍵を握る男 ヤンキース正捕手・マッキャンが田中将大、黒田博樹とのコンビに自信

「彼らの話す言語がなんであれ、野球は野球だ」

 実は、田中はここまでブルペンやオープン戦で2番手捕手のフランシスコ・セルベリと最も多くコンビを組んできた。ただ、セルベリにはトレードの噂も出ている。球団関係者は、まだどの球団とも接触していないとしているが、これはマッキャンが不動の正捕手と見られているからこそ出ている動きだ。

 マッキャンはレギュラーとして少なくても週5日は先発マスクをかぶる見込みで、ヤンキースのどのピッチャーとも良好な関係を築いておく必要がある。ドジャースに所属していた黒田とはブレーブス時代に何度も対戦経験があるため、ESPNは「特に田中とは」と記しており、チームの躍進にはメジャー1年目の右腕をより深く知ることが必要不可欠と見ている。

 マッキャンは日本語をしゃべることはできないものの、過去にはブレーブスで川上憲伸とコンビを組んだ。その経験から、英語をしゃべることの出来ない投手の球を受けることにも、問題はないと考えている。

「彼らの話す言語が何語であれ、野球は野球だ。全員がキーになる言葉は知っているよ。僕らも彼らも、ファストボール、カーブ、スプリットという言葉を知っている。それで十分だ」

 マッキャンが2日連続で先発マスクを被るのは、16、17日が今キャンプ初となる。現在、ア・リーグ東地区の打者のデータを頭にたたき込むため、家に映像データなどを持ち帰り、熱心に研究を続けているという頼もしい正捕手が、黒田と田中の活躍を左右する存在であるとは間違いない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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