開幕メジャーの座をつかむのは誰? マイナー契約日本人選手の現状

力強さを取り戻した松坂は開幕メジャーが決定的に

 厳しい世界で何人が生き残れるのだろうか。マイナー契約で招待選手としてレンジャーズのメジャーキャンプに傘下していた田中賢介内野手(32)が17日に3Aラウンドロック行きを宣告された。ジャイアンツに所属していた昨年に続き、開幕メジャーはならず。今後はマイナーでアピールを続け、昇格を目指すことになる。

 ブルージェイズの大家友和投手(38)もすでにマイナー行きとなったが、ほかにも招待選手として開幕メジャーを目指している日本人選手は4人いる。それぞれの現状を分析した上で、生き残りの可能性を探ってみたい。

 開幕メジャーを決定的にしているのが、メッツの松坂大輔投手(33)だ。

 米国でも確かな実績と知名度を持つ右腕は、ここ数年で最高と言われる状態をキープしている。オープン戦は3試合に先発して0勝1敗、防御率3・52。7回2/3を投げて11安打4失点(自責点3)、7奪三振となっている。ただ、この数字以上に周囲の評価は高い。

 直球の力強さを取り戻し、昨季終盤にメジャーのマウンドで効果的だったカーブも、引き続き状態はいい。キャンプ初日にブルペンに入ったときから、元オリックス指揮官のテリー・コリンズ監督が「本当に衝撃的だった」と驚きを隠せなかったほどだ。松坂自身の明るい表情からも、調子の良さがうかがえる。

 さらに、ここにきて開幕投手候補だったジョン・ニースが負傷。各投手が1つずつ繰り上がる形となり、先発5番手の枠を争っていた松坂が、4番手を任される可能性も出てきた。つまり、ケガさえなければ開幕メジャーはほぼ間違いない状況だ。久々に万全の状態でメジャーのマウンドに上がるDice-Kがどんなピッチングを見せてくれるのか、楽しみにしているファンも多いだろう。

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