ダルビッシュ有の開幕投手に黄信号!? 首の張りで登板回避も
ぶっつけ本番で開幕戦に挑む可能性も
レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)が、メジャー自身初の開幕投手を回避する可能性が出てきた。地元紙ダラス・モーニング・ニュースなど複数の米メディアが報じた。エース右腕は首の張りで21日のマイナー戦への登板を回避。軽症を強調していたが、最悪の事態に備えてレンジャーズは代替案を模索しているという。
ダラス・モーニング・ニュースによると、ダルビッシュは登板回避から2日たった23日になっても、ボールを投げる準備ができていないという。そして、投げられない状態が続けば、日を追うごとに、フィリーズと対戦する3月31日の開幕戦登板が不透明になっていくというのだ。
ダルビッシュが開幕投手を務めることは以前から決まっていたことだが、レンジャーズのロン・ワシントン監督は「今は待って、物事がどう進行していくかを見守らないといけない。もし開幕に間に合わないなら、危機管理のプランを実行することになる。ただ、それが何かはまだ言いたくない」と、登板回避の可能性も否定しなかった。
ダルビッシュ本人は、首の状態が良くなってきていることを明かしたが、まだボールを投げる準備は出来ていない。仮に24日か25日にブルペンでの投球を行えるようになった場合は、サンアントニオでヒューストンと対戦する28、29日の親善試合のどちらかで、1イニングだけ登板することもあるという。ただ、チームと共にマイク・マダックス投手コーチらもキャンプ地のアリゾナから離れるために、25日にマイナー戦で登板する可能性については、否定している。
レンジャーズはオープン戦の間にダルビッシュに最高で1試合90球を投げさせる予定だったが、それは難しくなってしまった。つまり、仮に開幕戦に間に合ったとして、ほぼぶっつけ本番で先発マウンドに上がることになる。
同紙によると、仮にダルビッシュが開幕戦登板を回避した場合、最有力候補は有望株左腕のマーティン・ペレス。ただ、肘の手術などで2012年途中からメジャーのマウンドに上がっていない元広島の右腕コルビー・ルイスの可能性もわずかながら残されているという。同年の開幕投手だっただけに、実績と経験は豊富。このまま中4日のローテーションで回していけば、開幕戦の日にもピタリとはまる。それでも、現時点では、その可能性は薄いようだが……。
開幕投手にこだわり、無理をしてシーズンを棒に振っては元も子もない。ただ、大役を務めるダルビッシュの投球を見たいファンが多いのも事実だ。ワシントン監督が言うように、まずは右腕の首がしっかり回復していくのを待つしかなさそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count