イチローの放出に本腰? ヤンキースが年俸の一部を負担も
日本が誇る安打製造機に再びトレード話が浮上
ヤンキースが今季出場機会の減少が予想されるイチロー外野手のトレードを模索しており、交換条件次第では年俸の一部を補填する方針だという。CBSスポーツ電子版が報じ、日本が誇る安打製造機に再びトレード話が浮上している。
ヤンキースはイチローとの交換条件に有望な若手の獲得を希望しているとされるが、ライバル球団幹部によると、トレードのためにイチローの650万ドルという高額な年俸の一部をヤンキースが補填する方針にシフトしているという。年俸補填の動きが事実とするならば、ヤンキースは今季限りで契約が満了となるイチローの放出に本腰を入れたことになる。
「彼は素晴らしい守備能力を持っている。盗塁もできる。彼は様々なオプションを我々にもたらしてくれる」
ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMはイチローの起用法についてこう語っているが、一方で、すべてのトレードの可能性に対するコメントを避けているという。現状でイチローの移籍話が加熱している様子も見られないというが、他の球団の戦力状況に応じて、イチローを取り巻く状況も変化すると見られている。
記事では、タイガースのアンディ・ダークス外野手が背中の手術によって数ヶ月離脱することから、同球団の外野手が不足している現状も合わせて伝えている。
ヤンキースは今季獲得したカルロス・ベルトラン、ジャコビー・エルズベリー両外野手と、契約を延長したブレット・ガードナー外野手の3人を先発に据える方針。しかも、外野手の4番手で指名打者の先発筆頭候補のアルフォンソ・ソリアーノは「これまでになく素晴らしい状態」とあるスカウトが語っているという。国際的なカリスマでもあるイチローだが、現状で外野手の5番手という位置付けを覆すことはできていない。
あくまで今年のオープン戦での通算打率だが、2割2分5厘とそのバットは湿っている。イチローに関してキャンプ中も何度もトレードの噂が飛び交う状況は残念だが、自らの活躍によってヤンキースでの存在価値を証明していくしかなさそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count