合わせて105勝の名将対決は明徳義塾に軍配

明徳義塾がサヨナラ勝ち

 第86回センバツ高校野球大会、大会4日目の第3試合。歴代1位の甲子園通算勝利数63勝(30敗)の高嶋仁監督が率いる智弁和歌山高校と、歴代5位の甲子園通算勝利数42勝(23敗)の馬淵史郎監督が率いる高知・明徳義塾高校が対戦。1回戦から実現した2人合わせて105勝の名将対決は、延長15回の末、明徳義塾が3-2でサヨナラ勝ちをおさめた。

 両校の甲子園での対決は、2002年夏の決勝以来。その時はヤクルトの森岡を擁した明徳義塾が勝ち、優勝している。組み合わせが決まったとき、両監督は親交が深いため「やりづらいなぁ……」とこぼしていた。

試合は初回、明徳義塾のエース、岸が二者連続三振を奪うなど好スタートをきった。しかし、2回、智弁和歌山の5番、片山に二塁打、続くに西山にもヒットを浴びて1アウト1、3塁とされると7番春野の打席、自らのワイルドピッチで1点を失ってしまう。

 5回に明徳義塾は相手エラーで出塁した走者をバントで進め、1アウト2塁としたところで9番の大谷がタイムリーヒットを放ち、同点に追いついた。岸は6回に2アウト満塁のピンチを招いたが、140キロ台の直球で押して、無失点に切り抜けた。智弁和歌山の先発、背番号11の斎藤も譲らず、明徳打線を抑え、試合は延長戦に入った。

 互いに譲らず、延長12回表、智弁和歌山は2アウトから、3番山本が、ライトへ勝ち越しのソロを放った。岸の高めに浮いたボールをとらえた。しかし、明徳義塾も12回裏、智弁和歌山の二番手の東妻から1番の尾崎がスクイズを決めて同点とした。その後も両軍互いに譲らなかったが、延長15回裏、明徳義塾が満塁と攻め、最後は東妻のワイルドピッチで決勝点が入った。

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