イチローに先発出場への自信とプライド 米紙の取材に「まだ先発でできる」
「まだ先発でできる。本当に馬鹿げた質問だ」
今季の出番減少が予想されているヤンキースのイチロー外野手が米高級紙ウォールストリートジャーナルの特集で「まだ先発を張れる」と断言した。「ベンチを温めることはイチローの本意ではない。レジェンドは外野手の5番手」という見出しで報じられた。
イチローは高い英語会話力を持つが、誤訳の余地をなくすために、すべてのインタビューに通訳を介すことにしている。そして、力説したいことがある場合には英語で答えを切り出すこともあるという。
記者の質問は「控えの役割に甘んじているが、自分自身を毎試合先発するに相応しいと思っているか」というものだった。専属通訳であるアラン・ターナー氏を介し、回答したイチローだが、ターナー氏の通訳が終わらないうちに「I can still do it. No. That’s stupid.」と笑いながら言い放ったという。
このメッセージを訳すなら、「僕はまだ先発でできる。本当に、馬鹿げた質問だ」というところだろう。
ジャコビー・エルズベリー、カルロス・ベルトランの新加入2選手と今年契約を延長した生え抜きのブレット・ガードナーが外野のスタメン。4番手のアルフォンソ・ソリアーノは指名打者で出場機会を得る。そのため今季外野手の5番手と目されるイチローだが、ややぶしつけな質問に対して、超一流選手の意地とプライドを垣間見せたのだった。