松坂大輔のメッツは苦戦必至!? 今季の大リーグを占う――ナ・リーグ編
東地区はナショナルズが本命
【東地区】
昨年はプレーオフ進出を逃したナショナルズが本命だ。タイガースから昨季14勝の先発右腕フィスターをトレードで獲得。ゴンザレス、ストラスバーグ、J・ジマーマンとローテーションに計算できる投手が4人そろった。昨季2年目のジンクスに苦しんだハーパーが本来の力を発揮すれば、打線も強力だ。
一方、昨年の地区王者ブレーブスはメドレン、ビーチーと2人の先発投手がトミージョン手術で今季絶望。戦力ダウンは否めない。打線はヘイワード、アップトン兄弟、フリーマンら破壊力のあるメンバーをそろえるが、ヤンキースに移籍したマッキャンの穴は大きい。昨年のような成績を収めるのは難しいか。
松坂が先発ローテ最後の椅子を争っているメッツは戦力的に厳しい。アスレチックスから移籍したコロンには期待できるが、昨季途中にトミージョン手術を受けたハービーがシーズン中に復帰できるか微妙で、プラスマイナスゼロ。打線もグランダーソンを獲得したが、大幅な上積みは期待できない。松坂が開幕メジャーに滑り込めば、その出来がチームの浮沈を大きく左右するかもしれない。
数年前までは地区最強だったフィリーズは今年も厳しい。リー、ハメルズ、バーネットと実績のある先発投手をそろえるが、全盛期ほどの力はない。故障がちのハワードが復活しなければ、打線も力不足だ。マーリンズも打線は粗削りのスタントン次第。昨季、楽天で日本一に貢献したマギーはどこまで活躍できるか。昨季新人王のフェルナンデスが支える先発ローテも、メンバーとしては苦しい。