松坂大輔のメッツは苦戦必至!? 今季の大リーグを占う――ナ・リーグ編
ドジャースが大本命の西地区
【西地区】
昨年の地区王者ドジャースが大本命。田中の獲得はならなかったが、ハレンを加えて先発ローテーションはさらに強力に。カーショー、グリンキー、柳賢振の3本柱も健在だ。打線も昨年とメンバーはほとんど変わらず、ゴンザレス、プイグら強力なメンバーがそろう。リーグ制覇の最有力候補でもあり、26年ぶりのワールドシリーズ進出、世界一に大きな期待がかかる。
一方、ドジャースと同じく田中争奪戦に参加したダイヤモンドバックスは、補強失敗が大きく響きそうだ。代わりにベテランのアローヨを獲得したが、左腕コービンはトミージョン手術で今季絶望。エンゼルスから獲得した大砲トランボがどこまで活躍できるかにかかってきそうだ。ドジャースに比べて見劣りすることは否めない。
昨年はまさかの低迷に終わった2012年のワールドシリーズ覇者ジャイアンツも、巻き返しは苦しいか。打線の上積みがなく、ポージー、サンドバル、ペンスらに負担がかかる。先発陣はケーン、リンスカム、バムガーナー、元阪神のボーグルソンらが本来の力を発揮すれば、ある程度の勝ち星は計算できる。ドジャースの対抗馬として、ダイヤモンドバックスよりも期待できるか。ロッキーズ、パドレスは大きな戦力補強がなく、今年も苦しいと言わざるを得ない。
ナ・リーグは本命ドジャース、対抗カージナルスが基本的な構図となるだろう。もちろん、ナショナルズ、ブレーブスの東地区勢にもチャンスは十分にある。ワールドシリーズはタイガース―ドジャース、レイズ―ドジャースと予想する。ただ、田中を獲得したヤンキースが底力を発揮し、ドジャースとの頂上対決が実現すれば、米国だけでなく日本でも盛り上がるだろう。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count