故障者続出のレンジャーズが賭けに出る？　負傷のダルビッシュ有に代わり開幕投手に指名されたのはメジャーで先発経験のない右腕

リーグ開幕戦でメジャー初先発という極めてレアなケース

　野手ではチーム期待の若手、ジュリクソン・プロファー二塁手が右肩の筋断裂で全治10～12週間。ジオバニー・ソト捕手も左膝靭帯損傷で全治10週間と故障者続出だ。

　まさに野戦病院。呪われたかのようにアクシデントが続くレンジャーズでワシントン監督は賭けに出た。ペレスら先発投手を差し置いて、中継ぎのエースのタナー・シェッパーズ投手を開幕戦という大舞台で自身メジャー初となる先発で抜擢することを発表した。

　シェッパーズはメジャー通算2年間で7勝3敗2セーブ、31ホールドとレンジャーズで中継ぎのエース格だった。スプリングキャンプで4試合を投げ、防御率3・07と手堅い数字を残していることから、ワシントン監督は「去年ゲーム終盤でプレッシャーの中、イニングを重ねていたことにピンときた。彼なら開幕戦でもうまくやれるはずだ。彼のピッチングを気に入っている」と話しているという。

　リーグ開幕戦でメジャー初先発というケースは極めてレアだ。1981年、ドジャース開幕戦でメキシコの名投手、フェルナンド・バレンズエラが投げて以来だという。

「このチャンスにものすごくワクワクしている。シーズンが早く開幕して、いい方向に物事が進めばいいね」とシェッパーズ投手は意欲を燃やしている。昨年サイ・ヤング賞2位だったダルビッシュの代役を中継ぎの星だった男が無事、務め上げることができるか。故障者続出で大ピンチのレンジャーズが大きなギャンブルに打って出る。

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フルカウント編集部●文　text by Full-Count