「サイ・ヤングか、サイ・オールドか?」 地元記者が予想する黒田博樹の今季の成績は?
輝きを放った前半戦と失速した後半戦の落差
「黒田はサイ・ヤングか、サイ・オールドか?」――。ESPNがそのような見出しでヤンキースの黒田博樹投手について、2014年シーズンの活躍を占う記者アンケートを行い、話題になっている。
昨シーズンの前半戦に大車輪の活躍を見せながら、後半戦は乱調続きで、マウンド上で二面性を見せてしまった黒田。今季は昨年前半のサイ・ヤング賞クラスの活躍を見せられるのか、再び加齢による衰えを指摘されるのか、というのがテーマだ。
ヤンキースの番記者アンドリュー・マーチャンド氏はまず黒田の2013年をこう振り返っている。
「黒田は昨年、最後の先発8試合で0勝6敗、防御率6・56と失速するまでは、サイ・ヤング賞の候補だった。この後半戦が今年の黒田におけるクエスチョンマークになる。去年はホームとアウエーの成績もいびつだった。ブロンクスでは7勝3敗で防御率2・35だったが、ロードでは4勝10敗で防御率4・05に終わった」
同記者が指摘したのは、輝きを放った前半戦と失速した後半戦の落差だ。そして、内弁慶ともいえる、ホームと敵地での成績の違いもあまりに際立っている。そのため、後半戦の不振を今季に持ち越す可能性もあると予想している。
「黒田は39歳だが、今年も素晴らしいシーズンを送ることは可能だと思う。サイ・ヤング賞候補にはならないだろうが、昨シーズンの最後の数か月のようなメジャー最悪の先発投手の1人になることもないだろう。個人成績は(昨季の)11勝13敗から防御率3・91で13勝11敗あたりになるのではと見ている」
その予想は昨年の防御率3・31から悪くなっているが、いずれせよ、マーチャンド記者は今季の黒田の二桁勝利は堅いとにらんでいるようだ。