「サイ・ヤングか、サイ・オールドか?」 地元記者が予想する黒田博樹の今季の成績は?
黒田に期待される手堅いピッチング
一方、ウォレス・マシューズ記者は黒田についてこう語る。
「過去2シーズン、黒田には2つの物語があった。素晴らしい前半戦とさほどよくない後半戦。昨年はオールスター休暇明けにひどく失速してしまった。ヤンキースにもこれ(後半戦失速の傾向)が年齢によるものなのか、過去3年間連続で200イニング以上投げている疲労によるものなのか、分かっていない(広島時代には11シーズンで2度しか200イニング以上投げていない)。そして、この傾向はメジャーに来てから常に認められている。黒田の防御率は後半戦に徐々に悪化している」
マシューズ記者はこう話して、黒田にはメジャー生活を通じて、前半戦の強さと後半戦の失速傾向が見受けられることを指摘している。
「(サイ・ヤングかサイ・オールドかの)質問についてはどちらもイエスと答える。彼の過去の成績がそれを教えてくれる。つまり、今季も前半戦は素晴らしく、後半戦はさほどでもなくて、勝率は5割くらいではないか。13勝12敗と言っておこう。防御率は3・50だ」
打撃陣の大補強の効果なのか、昨年の11勝13敗よりも成績向上を予想している。防御率3・50は決して悪い数字ではない。黒田については、いずれの記者も二桁勝利を挙げると見ている。今季は田中将大投手も加わり、ヤンキースの先発ローテーションは充実した。ピンストライプの番記者は、エース、CC・サバシアに続く2番手として、黒田には手堅いピッチングを期待しているようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count