オープン戦は不運続き ヤンキース・黒田博樹はいい形で2014年のスタートを切れるか
黒田のオープン戦は不運が続いた
ヤンキースの黒田博樹投手(39)が、2日(日本時間3日)のアストロズ戦(ヒューストン)で今季初先発する。メジャー7年目の今年は、オープン戦で悪天候にたたられることが多く、不運続き。それでも、開幕前最終登板の3月28日・マーリンズ戦では3回3安打無失点、4奪三振としっかり仕上げてきた。逆境に強い男は、序盤から安定感のある投球を見せてくれそうだ。
オープン戦が始まると、黒田はとにかく不運にたたられた。初戦の3月1日・フィリーズ戦は3回からマウンドに上がり、2回無失点。CC・サバシア、田中将大との「3本柱」での豪華リレーで真ん中に入り、見事に無失点リレーを演出した。ただ、順調だったのは、ここまでだった。
ナイターで行われた7日のタイガース戦は、前日に「寒くさえならなければいいな」と話していたが、不安が的中。気温10度以下とフロリダ州タンパとは思えない気候の中でマウンドに上がった。2回2/3を1安打無失点5奪三振と快投したものの、珍しく制球を乱す場面が多かった。
ヤンキースでのキャンプは3度目となった右腕だが、試合後には「タンパに来てこんなに寒いと思ったのは初めて」と苦笑い。さらに、修得を目指しているカットボールを初めて試合で試したものの、極寒のせいか変化が少なく、何球投げたか聞かれると「ご想像にお任せします」と、再び笑いながら振り返った。