一歩間違えれば“地獄”行きも!? 田中将大のデビュー戦の相手は“日本人キラー”も擁する強力打線
万全の準備を進めている田中将大
エンカーナシオンは、ニューヨークの地元紙スターレジャーの取材に対し「スカウティングレポートですべての球種について聞いてはいるが、実際に対戦してみないと分からない」と、すでに田中の研究を始めていることを明かした。
また、日本人右腕を警戒しながらも、「たくさんの日本人がスタジアムに見に来るだろうね。日本でも多くの人がテレビで見るだろう。だから、俺は日本人投手と対戦したいんだ」と自信ありげに話している。大注目のルーキー右腕を攻略して、再び自分の名前を日本中に知らしめるつもりだ。
さらに、ブルージェイズの5番には、昨季23本塁打のアダム・リンドが起用される可能性が高く、打線には破壊力がある。
一方で、田中もデビューへ向けて万全の準備を進めている。3月23日のオープン戦でブルージェイズがタンパまで来たときには、練習が終わっても帰らず、5回まで試合を観戦して、じっくりと相手打線の観察を行った。本番に向けても「迎え撃つというのは、立場が上の人間がやることなので。僕はチャレンジャーなので、ただ相手に向かっていくだけです」と話している。
相手が強力打線でも怖がることはない。むしろ、自分の球でどれだけメジャートップクラスの強打者を押さえ込めるか、楽しみでならないといった様子だ。デビューの時が、いよいよ近づいてきた。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count