マー君の同僚に反則投球疑惑が浮上 地元メディアも続々と報じる

10日のレッドソックス戦後に問題化

 ヤンキースのマイケル・ピネダ投手が10日のレッドソックス戦に先発し、7回途中まで投げ、4安打、7奪三振、2四球、1失点の活躍で4-1の勝利に貢献した。自身初勝利を飾ったが、反則投球疑惑が浮上。ニューヨーク・デイリーニュース紙の電子版が「ピネダは松やにのような物質を手に付けて7三振を奪った」と大見出しで報じるなど、現地で問題化している。

 田中将大、黒田博樹の日本の誇る両エースと先発ローテーションを形成するピネダがスキャンダルの対象となった。ヤンキースタジアム4万2821人の大観衆を前に本拠地デビューを果たしたピネダは7三振を奪うなど、素晴らしいピッチングを披露した。

「ヤンキースタジアムでの初勝利で、今夜はすごく嬉しい」と語ったが、インターネット上ではこの快投劇が物議を醸していた。レッドソックスの地元局が試合の序盤で、ピネダの利き腕である右の手のひらに松やにのような黒い物体が仕込まれている映像をとらえてしまった。

ピネダは否定も、敵将は「ビデオを見て気づいていた」

 ESPNでは投球前にボールに親指で物体を刷り込んでいる動画も紹介している。松やにを用いて、変化球の威力を高めようとした反則投球の疑惑は一気に広がった。

「あれは泥だ。イニングの間、汗が止まらなかったので(乾かすために)土を塗った。松やには使ってない。誰も僕に質問してこなかった」とピネダは疑惑について釈明しているという。

 レッドソックスのジョン・ファレル監督は「4回にビデオを見て気付いた。でも、5回には松やにが塗ってあったとされるところ(手のひら)がキレイになっていた」と指摘している。

 一方、主審のブライアン・オハラ氏は「(試合中)レッドソックスから指摘がなかった。だから、我々としては何もできなかった。何かしらのクレームがあれば、対処することになったと思う」と説明している。

 実はレッドソックスでこの日先発したクレイ・バックホルツ投手とジョン・レスター投手にも昨年、同様の疑惑が持ち上がったが、証拠などがなかったために“おとがめなし”となっていたという。デイリーニューズ紙は記事で「もしかすると、ボストンの沈黙は昨シーズン、投手2人がボールに細工していたと非難された出来事のせいかもしれない」と指摘している。

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