マー君の同僚に反則投球疑惑が浮上 地元メディアも続々と報じる
事実なら重罪
だが、反則投球が事実なら、重罪だ。2012年6月9日、レイズのジョエル・ペラルタ投手がナショナルズ戦でグローブに松やにを付着させていたことを指摘され、反則投球で退場処分となった。また、これによりメジャーリーグ機構から8試合の出場処分を受けていた。ピネダも試合中に松やに疑惑が発覚していたら、厳罰に処されていた可能性もある。
レッドソックスのクリス・カプアーノ投手は「松やにを手かグローブに塗り付けていたことが本当に明白だったのなら、それは一線を越えてしまっていると思う」と話しているという。また、ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は「私は彼の手を見ていない。何も話すことはない」と語るに留まった。
ピネダは2012年にマリナーズからトレードでヤンキースに移籍したが、右肩痛に苦しみヤンキースでの公式戦デビューは4月5日のブルージェイズ戦まで待たなければならなかった。この日はヤンキースで今季2試合目の先発。1勝1敗ながら防御率は1・50と先発ローテーションの5番手ながら、最も相手打者を押さえ込んでいる。
ピネダの鋭く変化するスライダーが“松やに効果”だとしたら、ファンのみならず、メジャーの世界でその実力だけで勝負している田中や黒田ら同僚にとっても残念な事態に違いない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count