田中将大が背番号42でマウンドへ!? 次回登板は「ジャッキー・ロビンソン・デー」

田中将大とマリアノ・リベラの不思議な縁

 そして、昨季終盤には、ヤンキースが42番をリベラの番号としても球団の永久欠番とすることを発表。メジャー随一の名門球団に所属する選手にとっては、他チーム以上に思い入れの強い背番号と言えるだろう。

 田中もリベラとは不思議な縁がある。

 フロリダ州タンパでのキャンプで割り当てられたロッカーは、昨年まで守護神が使っていたものだった。キャリアのあるベテランが使うことの多いクラブハウスの角に位置し、広さは用具の多いキャッチャーと同じくらいで、ほかの投手や野手の2倍ほどだった。

 日本メディアが殺到することも踏まえての措置だったが、7年1億5500万ドル(約160億円)の超大型契約で入団したとはいえ、将来の野球殿堂入りが確実視されるリベラのロッカーを引き継ぐというルーキー右腕への破格の待遇に、米メディアは驚きを隠せなかった。そして次回登板だけはロッカーだけでなく、背番号も引き継ぎ、マウンドに上がる。

 もちろん、リベラがいるからといって、ヤンキースの選手たちのジャッキー・ロビンソンへの敬意が薄れるわけでない。また、メジャーの歴史を変えた名プレーヤーは、日本人選手にとっても特別な存在だと言えるだろう。

 ジャッキー・ロビンソンが活躍し始めた当時、MLBでは有色人種排除の動きが確立されていた。その中で、差別的な仕打ちに耐えながらも、紳士的な振る舞いを崩さず、道を切り開いていった。

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