超美技の裏にあった“究極の選択” 「一塁・ベルトラン」の誕生でイチローの定位置奪取は実現するか
イチローをレギュラーに戻すという選択肢はあるのか
これほどまでに周囲から高い評価を受けるイチローをベンチに置いておくというのは、あまりにもナンセンスではないか。もし、ベルトランが一塁を守れるというのなら、イチローを右翼のレギュラーに据えることは現実的なオプションになる。
ジーターは15日のカブス戦から戦列復帰する予定で、アンナかソラルテを三塁にして、ジョンソンを一塁に回せば、確かに形は整う。だが、攻撃、守備の両方をレベルアップさせたいなら、打率4割2分1厘のイチローをレギュラーに据えた方が、遙かにいいに決まっている。
ジラルディ監督は試合後に「イチローがあそこにいたからこそ生まれていたプレーだ。あれがなければ同点に追いつかれていたかもしれない」と話した。あれほどの美技を見て、心を動かされないものはいない。ジラルディ監督の頭の中に、イチローをレギュラーに戻すという選択肢は生まれたのだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count