バレンティンにきっちりとリベンジ 巨人の守護神スコット・マシソンの素顔

素顔は心優しい父親であり、親日家

 また、昨年は中継ぎ投手陣の親睦を深めるために、自身が音頭を取ってリリーフ投手だけで「慰労会」を開いたこともあった。一昨年に生まれた長男をこよなく愛する父親でもあり、時間が空いている時は息子が通うプレスクールにも顔を出し、一緒に歌を歌ったりもする。

 日本の文化や食事にも親しみを持っており、「日本が好きで、ファンも温かい。できることなら、僕は日本でずっと野球をやっていたい」と話すほど、親日家でもある。

 都内の自宅から東京ドームまで徒歩で来たり、地下鉄を乗り継いで来ることもある。ファンから声をかけられれば嫌な顔一つしない。写真を求められれば笑顔でフレームに収まる。素顔は温厚な助っ人右腕なのだ。

 マウンド上では、アドレナリンが出すぎて興奮してしまった。「相手を抑えること=ファンを喜ばせる」という思いもあったのだろう。16日の試合では乱闘寸前の騒ぎを起こしてしまったが、翌日はきっちりとやり返して、今シーズン初セーブを挙げた。昨年大活躍した山口鉄也、マシソン、西村健太朗の復調がなければ、巨人の優勝はない。我を取り戻したマシソンが今年も大車輪の活躍をしてくれることだろう。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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