米記者が田中将大の実力を分析 「個人的にはナンバー1に見える」
田中のスプリットは研究されても打てない
一方、10奪三振中8つを奪った田中の切り札、スプリットについても考察は及んでいる。シーズンが進めば、相手チームの打者にも田中に関するデータが蓄積される。ストライクゾーンから急激に落ちる変化球での勝負を、相手打者は避けるようになるかもしれない。
だが、記事では同じく強烈なスプリットを武器とする日本人ピッチャー2選手を例に挙げ、その切り札が効力を発揮し続ける可能性を指摘。2選手とはレッドソックスで昨年ワールドシリーズ優勝に貢献した上原浩治と、昨年サイ・ヤング賞投票で3位に選出された岩隈久志だ。
「バッターはそのうち見送ることを覚えるようになるけれど、岩隈久志と上原浩治が去年示したように、打者はそのボールが来ると分かっているのに見送れない」
そう分析しており、田中のスプリットに関しても、打者に研究されても打てないのではと見ている。
また、田中の3試合合計の奪三振数が過去のメジャーの新人投手の中で3位につけていることにも触れており、「田中はメジャーデビュー3試合で28三振を奪ったが、1900年以降ではスティーブン・ストラスバーグとJ.R.リチャードだけがこの数字を上回っている」と記している。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count