広島カープが5本塁打で横浜DeNAに快勝 1試合5発はいつ以来?
打線の状態が上がれば、優勝を争う力は十分にある
これほどの本塁打をカープが1試合で記録するのはいつぶりだろうか。意外と言っては失礼だが、昨年の8月2日、神宮球場で行われたヤクルト戦で1試合6本塁打があった。1試合で5本以上を放ったのはそれ以来だった。
その時はキラが2発と大暴れ。丸もランニングホームランを含む2発を放ち、堂林も続いた。この3人は4回の攻撃で本塁打を打っており、1イニング3発という爆発力を見せていた。とどめは廣瀬純のソロホームラン。合計6本で13-5と快勝した。この白星で4位から3位タイになるなど、CS進出へ弾みをつけた試合だった。
チームの球団記録は7本塁打が過去に5試合あるといわれている。最近では2001年9月1日のジャイアンツ戦で記録している。この助っ人の名前を覚えているだろうか。2001年に32本塁打を放つなど、カープに4年間在籍したエディ・ディアスがその時は2本塁打を放っている。
当時、まだ阪神ではなく広島で背番号10を背負っていた金本知憲氏も2本塁打。ディアスと同時期にプレーし、こちらも2001年に32本塁打を放ったルイス・ロペスにも2発が飛び出した。緒方孝市外野手には満塁本塁打。合計7本塁打が広島市民球場の空に舞った。14-5でカープは快勝。これが球団記録の1つである。
今回5発が飛び出す試合前までは、チーム打率が2割2分8厘とリーグワーストだった。一方、防御率はリーグトップ。中継ぎ陣も安定している。打撃の状態がさらに上がっていけば、長期間、優勝争いをすることができるはずだ。春の珍事とは言わせない。今年は十分に優勝を狙える戦力が整っている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count