好調を維持する5人目の外野手 イチローの打撃に見える微妙な変化

イチローが語る独自の考え

 今季はベンチから試合を見ることが多い。その中で、イチローは独自の考えを明かしている。

「試合に出ていなくても試合に入っていくという人はいる。そういう気持ちでいるというのは分かるけど、それは出来ない。無理なことだと思うからね。そういう気持ちでいるというのは、言い聞かせの世界だし。ただ、気持ちを抜いていたりしたらだめなんだけど、試合に入っているという気持ちともまた違うからね」

 ベンチにいては、気持ちを100パーセント入れることはできない。だからこそ、いざ試合に出たときの集中力に、並々ならぬものを感じるのかもしれない。

 13日のレッドソックス戦では、途中出場ながら右翼でオルティスの右中間への打球をジャンピングキャッチする超美技を見せて絶賛されるなど、守備力の高さは相変わらず。18日のレイズ戦でも、同じような当たりを好捕した。打席でも嫌らしい働きをしている今、相手からすれば、これほど嫌な選手はいないだろう。好調のヤンキースで、イチローの輝きはレギュラーの選手以上のものとなっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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