宿敵の本拠地で立ちはだかる数々の壁 田中将大はレッドソックスを倒して真のヤンキーになれるか
対戦前からレッドソックスファンに憎まれる田中将大
ヤンキースの田中将大投手(25)が、22日午後7時10分(日本時間23日午前8時10分)プレイボールのレッドソックス戦で、敵地フェンウェイ・パークに初見参する。メジャーで最古の球場として知られる同地は、野球選手ならば誰も憧れる”聖地”。だが、ヤンキースの選手としてプレーすれば、宿敵として手荒い仕打ちを受けることになる。
2月11日にヤンキースタジアムで行われた入団会見では、伝統の一戦について「日本で見ていても、テレビを通じても盛り上がりは分かりますし、実際にマウンドに立ってどういう感じなのか楽しみです」と話していた右腕。ただ、鳴り物入りで入団しただけに、敵地では大ブーイングを浴びることは確実だ。
対戦が決まる前から、レッドソックスファンは田中を「憎むべきヤンキー」として認識している。入団会見直後の2月13日には、地元紙ボストン・ヘラルド(電子版)が痛烈なコラムを掲載した。
日本から200人乗りのチャーター機に家族と愛犬、関係者だけを乗せて渡米したことなどを皮肉たっぷりに批判。「ペットの選択で言えば、ダスティン・ペドロイアやデビッド・オルティスがプードルと旅をするだろうか? 1億5500万ドル(約160億円)の価値がある男が、すべての選択肢の中からプードルを選ぶだろうか? チワワではなかったのか?」と愛犬にまでケチを付けた。
「我々はすでに彼のことを嫌っている。フェンウェイ・パークに来て、3万7499人のファンが紙飛行機で爆撃しなければ、彼はラッキーだ」と2ヶ月前の時点で書かれていた。