今後は査定にも導入される? 過去の印象的なヒーローインタビューを振り返る

「バッティングは顔ほど自信がない」

【藤井彰人(阪神)】

 楽天から2011年に阪神に移籍。負傷した城島の代わりにマスクをかぶり、勝利に貢献した。7月2日から2日連続のお立ち台に上がり、爆笑を誘った。2日は「顔しか取り柄がないので、一生懸命に頑張りました」と自虐的なギャグを飛ばし、3日は「バッティングは顔ほど自信がない」と顔の良さを強調する驚きの発言。ノリの良さに観客から「よっ、男前!」との声が飛ぶと、自らマイクを握って、「なんか皆さん、違う意味で笑っていませんか?」と切り返した。それからというもの、藤井=『男前』の図式が出来上がった。

【古城茂幸(日本ハム、巨人)】

 スーパーサブとして巨人を支えたいぶし銀。地味な印象を受けるが、根っから明るいキャラクターでチーム、ファンから愛された。サヨナラホームランを打ったある試合でお立ち台に上がると「みなさん、茂ちゃんフィーバーしてくれましたか?」と定着もしていない自分のニックネームを絶叫し笑いを誘った。「〇ちゃんフィーバー」は、その年、斎藤佑樹投手が日本ハムに入団し、佑ちゃんフィーバーという言葉が世に出回っていたため、それに便乗した。その甲斐あってか、一部ファンの間で「茂ちゃん」の愛称が浸透した。

【石井一久(ヤクルト、西武)】

 愛犬家で知られる石井は西武で勝利投手になり、お立ち台に上がると「愛犬報告」で楽しませた。2010年のシーズンに「ペロという犬を飼いました」と報告。その後、左足の手術を受けて復帰勝利した試合の後もファンに向かって「僕ごとですが、もう1匹、犬を飼いました。名前はモコと言います。これから(ペロ)とけんかしないか心配です」と続け、女性ファンを中心に大うけだった。

【パンチ佐藤(オリックス)】

 ムードメーカーだったパンチのお立ち台も、ファンは楽しみにしていた。空席の目立った試合でのお立ち台では「オリックスブルーウェーブならびに、佐藤和弘のために8万5000人のファンの皆様ありがとうございました」と絶叫し、オリックスファンを喜ばせた。また「オリックスブルーウェーブならびにこの佐藤和弘のために今日は12万5000人のファンの皆様ありがとうございました」と4万人が増える妄想インタビューも定評があった。インタビュアーからの「今日も1杯(お酒は)いくんですか?」という趣旨の問いには「下痢するまで飲みたいです」と応え、球場を笑いに包んだ。

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