ヤンキース主将のジーターも宿敵相手に勝利した田中将大の才能に脱帽 「偉大な存在感を漂わせていた」

ヤンキースのレジェンドも称賛する田中のピッチング

 ヤンキースのデレク・ジーター主将が現地時間22日のレッドソックス戦で7回1/3を2失点で抑えて勝利投手となった田中将大投手を賞賛した。ニューヨーク・デイリーニューズ紙のマーク・フェインサンド記者が自身のツイッターで伝えている。

「(田中に対しては)想定していたけれど、それは間違っていたかもしれない。この成績は田中にとってはニュースでも何でもない。マウンド上では偉大な存在感を漂わせていた。慌てる様子もなかった。自分自身の能力に対して、すごく自信を持っている。後ろで守備していても楽しかったし、ピッチングを見ていても楽しかった。色々な球種で打者を打ち取る。ただ投げているわけじゃない。彼の中にはプランがあって、それをしっかりと実行しているんだ」

 試合後、ジーターは好投のルーキーをこう称えたという。

 不倶戴天のライバルとの初対決、しかも、敵地で行われた一戦で、田中は4回に相手の主軸、デビッド・オルティズとマイク・ナポリに豪快な連続ソロホームランを浴びたが動じなかった。その後も堂々としたピッチングを見せ、勝利投手に。マウンドで放ったその圧倒的な存在感に、今季限りで現役引退を表明している英雄も感銘を受けていた。

「ボストン戦の田中について最も印象に残ったことは?」

 その質問に対し、この日4打数2安打2打点と活躍したジーターはこう分析している。

「彼は常にバッターの体勢を崩していた。どんな時でも様々な球種を投げ分けることができる。打者にとっては(対応が)難しい。カウントが有利、不利に関わらず、どのボールを投げてくるのか読めない。色々な球種を投げることができて、なおかつコントロールもいいとなると、バッターにとっては試練だ」

 百戦錬磨のレジェンドをして、攻略困難と言わしめた田中は、さすがとしか言いようがない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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