一時は日本挑戦も視野に ヤンキースの新星として輝く男のサクセスストーリー
号泣しながらロスター入りを代理人に報告
春季キャンプ中には4割2分9厘と大当たりしていたソラルテだが、ブライアン・キャッシュマンGMは代理人のピーター・グリーンバーグ氏に「不運なことに、ロスターに入れるようには見えない」と一時、抜擢に否定的な意見を示していたようだ。その夜に代理人と会食し、非情な現状を伝えられたソラルテはひどく落胆していたが、ロスター入りを目標に諦めずに全力を尽くすことに決めたという。
そして、2日後のこと。ソラルテは号泣しながらグリーンバーグ代理人に電話でロスター入りを果たしたことを伝えている。
「僕はラッキーな人間だ。今でも感動している。ここに残るために全力を尽くすよ。見ていてほしい」
ソラルテはそう語っている。
躍動感溢れるプレーで今年のメジャーの主役の1人となりつつあるソラルテがもし違う選択肢を選んだとしたら、日本のプロ野球はもう一つ大きな見所が増えていたかもしれない。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count