米紙が特集 田中将大に「2ストライク」は命取り!?
速球でカウントを稼ぎ続けなくてもいい
ヤンキースのマーク・テシェイラ一塁手はこの圧倒的な結果に「ワォ、打者が(田中を)どれだけ苦手にしているか分かるね」と語ったという。多くの球団幹部は悪魔的な軌道を描くスプリットと、田中に対する対戦経験の無さが、現在打者を窮地に追い込んでいる要因だと見ているという。
実はヤンキースは宿敵レッドソックス相手に田中を少なくとも6月下旬までは登板させずに隠したかったが、雨天中止による日程変更とダブルヘッダーのため登板予定日が変更となってしまったという。田中はそれでもレッドソックス戦で7回1/3を2失点。9-3勝利に貢献した。登板4試合での35奪三振、2四球という驚異的な数字を残している。
投手コーチのラリー・ロスチャイルド氏は「(ボストンのバッターが)カウントで追い込まれまいとしているのが分かった。(追い込まれることを避けるために)彼らは最初の速球を狙いにきていた。でも、彼はたくさんの球種でストライクを取れるから、別に速球でカウントを稼ぎ続けなくてもいいと思う」と説明している。
早くもメジャーにセンセーションを巻き起こしている田中が、どこまで進化していくのか楽しみでならない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count