ピネダの不正投球が発端でルール改正を議論か ヤンキース監督が示唆
ジラルディ監督がルール改正について言及
「自分でやりました。あれは松ヤニです。このようなことはもうしません」
試合後、報道陣の囲み取材で悄然としていたピネダだが、10日に行われた同じレッドソックス相手の試合でも“松ヤニ騒動”を起こしたばかりだった。右の手のひらにたっぷりと忍ばせていたことがボストンのケーブルテレビ局に大写しにされると、インターネット上で大騒ぎとなった。
この際は、ファレル監督は異議を申し立てず、主審もピネダの疑惑を見逃した。MLB側もヤンキース側との事情聴取にとどめ、処分なしに終わった。試合後、レッドソックスの主砲デビッド・オルティズは同紙の取材に「このリーグではみんな松ヤニを使っている。大した問題ではない」と常習化していることを認めていた。
“公然の秘密”と化しているピッチャーの松ヤニ使用と、それに対するペナルティーの適用があいまいな現状を鑑みたジラルディ監督は現行のルール改正をリーグ側に切り出す可能性を認め、「この問題はメジャーリーグ機構と話し合いを持つことになると思う。選手が最高のレベルなら安全性を求めることになる。私はリーグと話し合うだろう」と話したという。
ピネダ(Pineda)と松ヤニ(Pine tar)からウォーターゲート事件ならぬ、「パインゲート」と全米で話題になっている今回のスキャンダルが現行のルール改正の端緒となるのか、今後の動静を注視したい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count