4月の日本人メジャー選手の活躍は? ジーターも絶賛した田中将大の投球が光り輝く

意地を見せるイチロー、絶対的守護神・上原浩治

【ヤンキース・イチロー】

 外野手の5番手として迎えたシーズンで意地を見せている。今季初先発となった3日のアストロズ戦では2安打2得点の活躍で初勝利に貢献。続く4日のブルージェイズ戦でも3安打を放ち、田中に初勝利をもたらした。さらに、13日のレッドソックスでは4回に代走で出場すると、8回にオルティスの右中間への大飛球をスーパーキャッチ。ESPNのアンドリュー・マーチャンド記者は自身のツイッターで「伝説は静かに消えたりしない。イチローが名キャッチ」と伝えた。

 4月の先発は10試合にとどまったが、そのうち6試合でマルチ安打を記録。代走、守備固めの出場でコンディション維持は困難なはずだが、存在感を見せている。打率3割5分7厘は、実はメジャー14年目で最高の数字。もちろん、安打数で言えば過去13年には遠く及ばないが、定位置奪取を目指す立場でスタートダッシュに成功した。

【レッドソックス・上原浩治】

 昨季のワールドシリーズ制覇の原動力となったクローザーは、今季も抜群の安定感を発揮。早くも10試合に登板して6セーブ、防御率0・93、17奪三振とフル稼働している。11日のヤンキース戦の前に右肩の痛みを訴えてヒヤリとさせたが、精密検査で異常は見られず、17日のホワイトソックス戦で復帰。その後も不安を感じさせない投球を続けている。

 19日のオリオールズ戦では先頭打者に四球を出したが、これは昨年8月3日のダイヤモンドバックス戦以来の出来事だった。地元紙プロビデンス・ジャーナルが「その瞬間、誰もが上原が人間だということを思いだした」と書くほどの珍事で、抜群の制球力があらためてクローズアップされた。今年も最強クローザーに死角はなさそうだ。

【レッドソックス・田澤純一】

 上原とともに、昨年に続いて抜群の安定感を発揮。チームに欠かせない存在となっている。26日のブルージェイズ戦で初失点こそ喫したが、評価は揺るがない。150キロ超の直球とスプリットのコンビネーションで、メジャー屈指のセットアッパーになりつつある。

 19日のオリオールズ戦では、クローザーの上原へとつなぐ好救援で今季初勝利。日本人リレーで白星をつかんだジョン・ファレル監督は「彼らは結果を出し続けている。試合終盤では我々は重度に依存している」と絶大な信頼を明かした。

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