4月の日本人メジャー選手の活躍は? ジーターも絶賛した田中将大の投球が光り輝く
思わぬ結果に終わったダルビッシュ有
【レンジャーズ・ダルビッシュ有】
4月は1勝1敗と思わぬ結果に終わった。首の寝違えで開幕戦の登板を回避。今季初戦の6日のレイズ戦では7回無失点と快投し、メジャー最速の500奪三振も果たしてロン・ワシントン監督から「彼がゲームを支配した」と絶賛されたが、その後は勝ちなし。防御率2・59を残しており、援護の少なさも響いたが、投球内容自体も本調子にはなっていない。
28日のアスレチックス戦では4失点を喫して自己最短の3回1/3で降板。球団記録の56試合連続で5イニング以上を投げ続けてきたが、それもストップした。同地区の宿敵アスレチックスには、これで自身7連敗。エースが苦手を克服しなければ、3年ぶりの地区優勝にも暗雲が漂ってくる。
【ロイヤルズ・青木宣親】
新天地で不動のリードオフマンを務め、打率2割8分6厘とまずまずのスタートを切った。フォアボールも8個選んでおり、出塁率3割4分も悪くない数字だが、三振16個はやや気になるところ。ブルワーズでの2年間では、三振率7・5%とメジャー2番目に低い数字だったが、今季は約18%まで上昇。約2倍の確率となっている。地元メディアもこの点を指摘しており、まだまだ本調子までは遠いといったところか。
もっとも、ダークホース的な存在として注目を浴びているチームはここまで勝率5割をキープしており、いい位置に付けている。青木もすっかりチームにとけ込んでおり、地元紙カンザスシティー・スターは「ロイヤルズと新たなリードオフマンのノリ・アオキの間に言葉の壁はない」と好意的に伝えている。ここからの戦いが楽しみだ。