4月未勝利に終わった巨人・内海哲也の不運 5月からの巻き返しはなるか
月が変われば、ツキも変わる
★1球に泣く
4月19日中日戦(東京ドーム)8回2失点で勝敗つかず。
6回までは相手のスコアボードに0を並べ続けた。打線も2点の援護をしてくれた。あとはしっかりと粘るだけだった。しかし、7回に中日・和田一浩がレフトスタンドへ2ラン。この瞬間、同点においつかれた。その後、無失点で抑えて、8回2失点と粘るも、和田のホームランに泣いた。試合は救援陣が打たれ、2-7と点差が離れてしまった。
★自責点0の7回の好投も代打を送られる
4月27日広島戦(東京ドーム)7回無失点。勝敗つかず。
相手の前田健太と互いに譲らない好投を見せ、0を並べ続けた。我慢比べの中、先に内海がマウンドを降りた。それでも7回3安打無失点と誇れる内容。0対0の8回の先頭で原監督は内海に代打を送った。交代だった。
エース左腕は相手エースと刺激し合いながら、まだまだ投げたかっただろうが、表情をひとつ変えず、悔しい気持ちを押し殺していた。試合も弟分の山口鉄也がエルドレットにサヨナラ3ランを浴び黒星を喫した。1つの白星をつかむことの難しさを痛感している。
月が変われば、ツキも変わるという。内海はチームの誰もが、一番練習をしていると認めるほど、ストイックな選手である。どんな時もエースの努力と気配りを忘れない選手。ナイン全員が内海の初勝利を願っているだろう。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count