早くも2勝目をマークした岩隈久志を地元紙も絶賛 「イワクマが2013年のフォームを取り戻した」

ア・リーグ中地区の球団相手には48回2/3で連続無失点を継続

 マリナーズの岩隈久志投手が現地時間8日のロイヤルズ戦で今季2度目の先発に臨み、8回を投げ、4安打、7奪三振、無四球の完璧なピッチングで無失点に抑えた。1-0勝利の立役者となり、今季2勝目を挙げた。地元紙タコマ・ニューストリビューンは「イワクマが2013年のフォームを取り戻した」と報じるなど、地元メディアでも賞賛を受けている。

 同紙によると、岩隈はこの日の無失点ピッチングにより、ア・リーグ中地区所属の球団と対戦時の連続無失点記録を48回2/3まで伸ばしたという。この記録はドジャースの往年の名投手オレル・ハーシュハイザーが1988年、ナ・リーグ西地区で残した55イニング連続無失点以来の長さだという。

 ア・リーグ中地区は、メジャー最強打線を誇るタイガースや、昨季ワイルドカードゲームに進出したインディアンス、最後までプレーオフ進出争いを繰り広げたロイヤルズなどが所属する強豪揃い。いずれも攻撃力が売りのチームだけに、岩隈の無失点記録は大きな価値があるものだと言える。

 この日投げた93球のうち、ストライクは61球。しかも、無四球。制球力は圧倒的だった。

 右手中指の故障でスプリングキャンプからリハビリを続けていた岩隈は5月3日のアストロズ戦で今季初先発。6回2/3分を投げ、4失点を喫しながらも初勝利を挙げていた。さらにこの日は復帰2試合目にして早くも、サイ・ヤング賞候補3位に選出された昨年の輝きを取り戻して見せた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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