9回2アウトからヒットを許し、ダルビッシュはノーヒットノーランを目前で逃す 「もちろん悔しいですし、ただチームが勝ったので良かったです」
現地時間9日、アーリントンで行われているレッドソックス戦に先発した、レンジャーズのダルビッシュ有。
この日はストレート・変化球ともに制球が安定し、キレのある投球で相手打線に的を絞らせない。6回を終えてパーフェクトに抑えていたダルビッシュは、7回に入っても簡単に2死を取る。
迎えた3番オルティスの打球も、セカンド後方に打ち上げた当たり。この回もパーフェクトが継続されるかと思われたが、セカンドのオドールとライトのリオスがまさかのお見合いで打球がフィールドに落ちてしまう。
結果的に記録はエラーとなり、その後ナポリにもフォアボールを与えたダルビッシュだが、続くサイズモアを抑えた。
8回は6番のボガーツをこの日二つ目のフォアボールで歩かせたものの、後続を打ち取った。8回を終えて投球数は110を超えたが、ダルビッシュはノーヒットノーランを継続している。
9回のマウンドに上がったダルビッシュは、簡単に2アウトを取る。そして迎えるバッターは、メジャー屈指の強打者、デービッド・オルティス。2ボール1ストライクからの4球目、ダルビッシュが投じたストレートをオルティスがはじき返すと、ボールは内野の間を抜けていきライト前ヒット。9回2アウトでノーヒットノーランを逃す結果となった。
ダルビッシュは8回2/3を投げ、1安打12奪三振でマウンドを降りた。
ダルビッシュは昨年4月のアストロズ戦でも、9回に27人目の打者、9番ゴンザレスに中前打を打たれ、完全試合を逃していた。
この日の試合後のテレビインタビューでは、「もちろん悔しいですし。ただチームが勝ったので良かったです。9回の2アウトまでいけることはなかなかない」と話した。
「ノーヒットノーランはわかっていた。毎回こういうピッチングをできればファンもチームも安心できる」とダルビッシュ。今季3勝目を挙げた右腕は大記録を逃したが、その内容には手応えをつかんだ様子だった。