今季5勝目の田中将大もダルビッシュの快投に脱帽 「僕は無理。ああいう圧倒的なピッチングはできない」
僕は泥臭く、これからも抑えていきます
ヤンキースの田中将大投手(25)も“兄貴分”の快投に脱帽だった。田中と同じ日に登板したレンジャーズのダルビッシュ有投手(27)があと1人でノーヒットノーランを逃したことについて、先発したブルワーズ戦後に言及。「やるかなと思ったんですけどね。ペドロイアを打ち取って9回ツーアウトというのは聞いていたので、今日はもうやるんじゃないかなという感じはしてたんですけど」と話した。
2008年の北京五輪や2009年の第2回WBCでチームメートとして戦い、オフに一緒に自主トレを行ったこともある。ダルビッシュの能力を誰よりもよく知る1人だ。だからこそ、メジャーの舞台で2度に渡って“ノーヒッター未遂”をしたすごさをかみ締めている。
「僕は無理ですね。ああいう圧倒的なピッチングは出来ないので、泥臭く、これからも抑えていきます」
そういって報道陣を笑わせた。
その言葉通り、自身はこの日、敵地でのブルワーズ戦で6回1/3を7安打、2失点と粘り、開幕から無傷の5勝目。7奪三振、1四球で、防御率2・57。一昨年から続くレギュラーシーズンの連勝も「33」に伸ばした。注目されたメジャー初のバッティングでは3連続三振だったものの、本業のピッチングでは本調子ではない中で持ち味を発揮。現地メディアから早くもヤンキースの“エース”と評価される右腕は、きっちりと仕事をこなした。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count