田中将大の次回登板の相手はメッツの超有望株に決定!? 「サブウェイシリーズ」に初登板

田中と投げ合う、超有望株・モンテロ

 ヤンキースの田中将大投手(25)が14日午後7時10分(日本時間15日午前8時10分)開始のメッツ戦で今季8度目の先発マウンドに上がる。相手の先発はメジャーデビュー戦となるラファエル・モンテロ投手(23)に決定。レギュラーシーズン33連勝中の男と超有望株が「サブウェイシリーズ」で激突する一戦に注目が集まっており、地元紙デイリーニューズは「ラファエル・モンテロがマサヒロ・タナカとヤンキースを相手に初先発する」と大きく取り上げている。

 メッツは12日にモンテロの先発を発表。サンディー・アルダーソンGMは「彼は(デビューへの)準備ができたと思っている」と自信ありげに話したという。モンテロは今季、3Aラスベガスで8試合に先発し、4勝1敗、防御率3.67。球団のプロスペクト(有望株)ランクでは、3位に名を連ねている。

 マット・ハービー、ザック・ウィーラーら最近のメッツの有望株は、メジャーにスムーズに入っていけるよう、比較的重圧の少ない敵地でデビューすることが多かったというが、今回のモンテロの登板が本拠地シティ・フィールド、「サブウェイシリーズ」、そして米国でも注目度の高い田中との投げ合いとなることを考えると、異例の初陣となる。

「我々が毎日考えるのは、勝つためには何が最善の策かということだ。大舞台でのデビューになるということは理解している。そして、ここ数年の若手投手とは違うデビュー戦になることも分かっている。ただ、今回は少し状況が違うと考えている」

 アルダーソンGMが説明する「違い」とは、モンテロはすでに3Aで多くの時間を過ごしていて、昨年のフューチャーズゲームではシティ・フィールドでの登板も経験していることだという。

 一方の田中もここまでデビューから無傷の5勝で防御率2.57。ア・リーグで開幕からクオリティー・スタート(6回以上を自責点3以内)を続けるのはアスレチックスのソニー・グレイと2人だけと、安定感が光る。今回はメジャーで初めて自分よりもキャリアの少ない相手と投げ合うが、その影響はどう出るだろうか。

 当初は松坂大輔投手(33)と投げ合う可能性も浮上していたが、先輩右腕はブルペンにとどまることになった。ただ、超有望株との対戦も十分に楽しみだ。DH制のないナ・リーグの本拠地でお互い打席に立つため、“直接対決”も実現する。これからのニューヨークを背負って立つ2人の初対決は、間違いなく見ものだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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