田中将大が無傷の開幕6連勝 ヤンキース広報部も公式ツイッターで「タナカサン!」と快挙&記録を速報
今日は幅広い投球ができた
ヤンキースの田中将大投手が現地時間14日のメッツ戦でメジャー初完封勝利を挙げた。4-0で勝利したチームは連敗を4でストップ。田中は開幕から無傷の6連勝を飾り、楽天時代から続く連勝記録を34に伸ばした。
被安打はわずかに4、8奪三振、無四球。自身メジャー最多となる114球を投げ、ストライクは76球と制球も抜群だった。この田中の力投によって、ヤンキースは同じニューヨークを本拠地とするメッツとのサブウェイシリーズの連敗記録を「6」で止めた。
ヤンキース広報部は公式ツイッターで田中の快投を興奮気味に速報。「タナカサン! マサヒロはヤンキースの新人では、98年9月14日のボストン戦のエル・ドゥーケ(オーランド・ヘルナンデスの愛称)以来となる完封勝利」とピンストライプのピッチャーによる久々の快挙を称えた。
またESPNスタッツ・アンド・インフォメーションによると、ヤンキースの投手のメッツ戦での完封勝利は2002年のアンディ・ペティット以来、史上2人目の快挙。ロードでの完封は球団史上初だという。
9回表の打席でメジャー初ヒットも記録するおまけもついた田中は試合後のテレビインタビューで「完封はとてもうれしいです。初安打は打席に向かう前にヒットを打て、と言われていた。打ててよかった」と語った。
また、この日の投球について、「バランスよく、いいフォームで投げられればいいと思っていた。そのなかでうまく打者と駆け引きができて、そういう意味では今日は幅広い投球ができた」と手応えをつかんだ様子だ。
ヤンキースの先発陣はCC・サバシア、イバン・ノバ、マイケル・ピネダが故障離脱中で崩壊危機に瀕していたが、無敗続きの田中の快刀乱麻のピッチングによって名門も息を吹き返した。これで防御率も2・17。今やヤンキースのエースは、間違いなくこの日本人右腕だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count