ライバル球団も敬意を表した田中将大の圧巻の投球 「好投しなければいけない時は必ず好投する」
敵将は“負け惜しみ”も、田中の快投に脱帽
ヤンキースの田中将大投手にメジャー初の完封勝利を献上したメッツのテリー・コリンズ監督は負け惜しみモードだった。MLB公式ホームページがサブウェイシリーズ特集記事で報じている。
「我々は今夜3本のホームランを放った。我々は街の間違ったサイドにいただけだ」
2007年から08年までオリックスで指揮を執ったこともある指揮官はこううそぶいた。
前日まで打撃戦を展開したヤンキースタジアムは外野スタンドまでの距離が左翼96・9m、右翼95・7mと狭い。左打者にとっては特に有利な構造で、ホームランが出やすく、打者に有利な「ヒッターズ・パーク」として有名。一方、この日の舞台となったメッツの本拠地シティ・フィールドは対照的に左翼103・1m、右翼100・6mと広く、ホームランが生まれにくい球場として知られている。
メッツのデビッド・ライト三塁手は1回裏、田中からライト方向にあわやホームランの大飛球を飛ばした。その後も4回裏にはカーティス・グランダーソン外野手、ダニエル・マーフィー二塁手もライナー性の当たりを放ち、いずれもアウトとなっだが、“ヤンキースタジアムならホームランだった”というのがコリンズ監督の主張だった。
「この球場のことは分かっている。自分たちにできることと言えば、それでも打ち続けるしかない」とマーフィーは語ったという。
それでも、4安打で完封勝利を飾った田中の実力は認めざるを得ないようだ。