イチローが4日ぶりに全体練習に参加 ベルトランのDL入り決定で出場機会も増加へ
故障者が続出しているヤンキース
現地時間12日のメッツ戦で負傷交代したヤンキースのカルロス・ベルトラン外野手が右肘骨棘障害で故障者リスト入りすることが決まった。ESPNが報じたもので、ベルトランの復帰時期は未定。今後手術に踏み切る可能性もあるため、今季起用法が限定されていたイチロー外野手が今後、先発機会が増える可能性が高まってきた。
12日のサブウェイシリーズで指名打者だったベルトランは打順の間に打撃練習をしていたが、この際に肘に「鋭い痛み」を感じたという。同日夜にMRI検査を受けた結果、肘関節部分の骨の末端部分が摩擦で棘状に変化する骨棘障害が確認された。
すでに関節炎などに効果を持つ注射等の治療を施していたが、「状態は良くなったが、スイングできる状態まで戻っていない」と本人は語っているという。数日間様子を見るが、注射で激痛が緩和されなければ、手術を余儀なくされる見通し。この場合は復帰まで要する期間を「6~8週間」と自己分析している。
ヤンキースはすでにCC・サバシア、イバン・ノバ、マイケル・ピネダの先発トリオとセットアッパーのショーン・ケリー、フランシスコ・セルベリ捕手が故障者リストに入っている。
「もしも、数日間で(ベルトランの)痛みの具合が改善しなければ、私の心配のレベルが一気に高まることになる」とジョー・ジラルディ監督も語っていたが、今季FAで3年契約の年俸総額4500万ドルで加入した37歳のベルトランは本調子ではない。5本塁打、15打点ながらも打率は2割3分4厘と思うような結果を出せていない。
一方、腰痛で試合を欠場していたイチロー外野手だが、現地時間15日のメッツ戦前には4日ぶりに全体練習に合流。ジラルディ監督は「今日から試合に出ることは可能」と語っている。
開幕前にはベルトラン、ジャコビー・エルズベリー、ブレット・ガードナー、アルフォンソ・ソリアーノに次ぐ、5番目の外野手という位置付けで出場機会は限定的だったが、打率は3割6分4厘とチーム随一の結果を残してきた。日本の誇る安打製造機だが、コンディションさえ整えば、出場機会も一気に増えそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count