故障者続出の名門で高まるイチロー、黒田博樹、田中将大への期待 「ヤンキースは日本人トリオの貢献に依存」
イチロー、黒田、田中のコミュニケーション
3人はそれぞれ別の通訳と行動をともにしており、クラブハウスではあまり交流する場面は見られないというが、黒田は「先発ピッチャーはみんなダグアウトで長い時間を話したりしながら過ごしています」と通訳を介して、田中とのコミュニケーションについて語っている。
イチローとの関係性について、黒田は「もしもベンチで話せる状況なら、色々と違うことを話します。僕は特別な状況下でのバッターの心理について質問しています。個人的にはものすごく勉強になります」とも話している。
一方、イチローは日本人トリオについての交流はそこまで多くないとしており、もし同じ野手であれば状況は違っていかもしれないと説明しているという。記事ではイチローの現状についても触れている。
「イチローは自分のことに集中している。(腰の)ケガに苦しむ前、年俸が高く、ビッグネーム揃いの外野手のロスターの中で、今季プレー時間が限定されていた。打率は3割5分6厘だが、打席数はわずか59。ヒットは21本。このペースでは40代半ばまでプレーしなければ3000本安打に到達しない。そして、彼は40歳だ」
そのイチローとポジションを争っている今季FAで加入したカルロス・ベルトラン外野手は右肘の骨棘障害で故障者リスト入りした。20日にアリゾナ州のスポーツ医学の権威、ジェームス・アンドリュー医師のセカンドオピニオンを経て、手術に踏み切るかどうか決断する予定だという。手術となれば、2カ月は戦線離脱することになり、そうなればイチローは十分なプレー時間を手にすることができるかもしれない。