故障者続出の名門で高まるイチロー、黒田博樹、田中将大への期待 「ヤンキースは日本人トリオの貢献に依存」
ヤンキースに頼れる先発は黒田と田中しかいない
ジョー・ジラルディ監督はイチローについて、「我々は1日毎に彼の様子を見ていく。彼が起きた時に問題ないと感じてくれることを願っている。彼は腰痛を持病としていないはずだが、一度発症した場合、しばらくは経過を観察しなければいけない。火曜日(20日)の状態を見極めたい」とコメントしており、鉄人イチローには珍しい故障について、慎重に見守る姿勢を示している。
イチローはパイレーツ戦後に通訳を介して、「今日はプレーするのに十分な状態だった。ということは火曜日も十分な状態でなければいけないということ」と冷静に語っていたという。
ヤンキースは野手だけでなく、投手にも負傷者が出ている。マイケル・ピネダ、CC・サバシア、イバン・ノバという先発ローテーションの3人が離脱している。
この状況下でヤンキースに頼れる先発は黒田と田中しかいない。ジラルディ監督は「彼らが最終防衛戦線だ。彼らはある意味、ベテランのグループに属する。田中はここではルーキーだが、先発として実績を持っているし、何をすべきか理解している。黒田のパフォーマンスには心から喜んでいる。我々は序盤に4点先制して、それで持ちこたえてくれたのだから」と話しているという。
昨年のプレーオフ進出を逃した屈辱を晴らしたい名門は故障者の影響により、苦しんでいる。その苦境において日本人トリオが輝きを放つことを、地元ファンも心待ちにしているに違いない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count