サバシアが7月まで戦線を離脱!? ヤンキースGMが「少なくとも6週間はかかる」と見通しを語る
ドラフト以前に重要な補強をすることは不可能
サバシアの長期離脱が確定したことで、黒田博樹と田中将大という日本が誇る2大エース以外に頼れる柱が存在しない危機的状況となったが、キャッシュマンGMは6月5日のドラフト以前に、トレードで投手陣を補強することは困難だと見ている。
「ドラフト以前に重要な補強をすることはほとんど不可能だと思っている。タレント不足で今季はただでさえ厳しい。スプリングキャンプ終了時にはドラフトまでは故障者を出さずにいきたかった。チームの戦力的な柔軟性はチーム内でしか求められない。組織内の戦力的な厚みが流れをもたらすはずだった」と同GMは嘆き節だ。
さらに、右肘骨棘障害で故障者リスト入りしているカルロス・ベルトラン外野手も手術で長期離脱となる可能性が浮上している。
19日の時点でヤンキースは23勝20敗でア・リーグ東地区の首位に立っている。2位のオリオールズとは0・5ゲーム差、3位ブルージェイズとは1ゲーム差。4位につける昨季ワールドシリーズ覇者レッドソックスは3ゲーム差で追っている。
「ア・リーグ東地区はあまりにタフな状況だ。すべてのチームがたくさんのタレントと多くの怪我人を抱えている。我々はその中で団結している。レースに残るために監督とGMはいつも戦場でチェスの駒をうまく動かすようにしている」
キャッシュマンGMはそう語っているが、ローテーションの1番手の長期離脱はピンストライプの名門にはあまりに痛手だ。黒田と田中に対する負担とプレッシャーは今まで以上に重くのしかかることになる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count