田中将大とダルビッシュ有が“必見投手”ベスト10にランクイン

田中将大には「マスト・ウォッチ」の言葉も

【3位】フェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)9票

 キング・フェリックスの異名を取る2010年のサイ・ヤング賞投手。今回のアンケート対象者に現役選手は含まれていないというが、エンゼルスのC・J・ウィルソン投手は「フェリックスが個人的にピッチングを見たいナンバー1だ」と語っているという。

 さらに同選手は「ものすごくたくさんの球種を使い分ける。沈む変化球、カットボール、すごく落ちるボール、時速90マイル(144キロ)のチェンジアップもある。みんな空振りか打ち損ねるしかない。あのボールも他の投手のそれとは違う。だれもフェリックスのチェンジアップを投げることはできない。独自のスタイルだよね」としており、そのコメントからもヘルナンデスの偉大さが伝わってくる。ある球団幹部は「彼はキング・フェリックスだよ。完璧に名前通りだ」と評しているという。

【4位】田中将大(ヤンキース)8票

 このアンケートを取ったジェイソン・スターク記者は個人的にフェルナンデス投手に次ぐ2位に田中を挙げている。記事では「他の誰が5種類のボールで空振りを奪えるのだろうか。11フィート(約3メートル)も落ちるようなモンスター級のスプリットを他の誰が持っているのか。そのボールが来ると分かっているのに51%の確率で空振りか打ち損じを奪えるのが田中のスプリットだ」と伝えている。

 あるスカウトはヤンキースの若きエースについてこう分析している。

「彼こそが“マスト・ウォッチ”という言葉をズバリ体現している。大げさな前評判通りのピッチングを続けているのは素晴らしい。彼は松坂やダルビッシュほどではないかもしれないが、日本を代表する重みをその両肩に乗せている。みんな完璧を求めているが、その通りに遂行している。しかも大きな市場の街(ニューヨーク)でだ。それらのことが田中の最高の部分を引き出しているのだと思う。我々が彼について以前から熟知していた部分に、正しいスパイスを加えているのだと思う」

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