田中将大のメジャー初黒星に現地にも衝撃が走る 「マサヒロ タナカも結局人間だった」
田中本人もツイッターで試合後につぶやく
ヤンキースの田中将大投手が現地時間20日のカブス戦で6回を投げ、自身メジャー最多の4失点を喫した。チームも1-6で敗れたため、田中はヤンキース移籍後、9試合目にして初黒星を喫した。これで6勝1敗となり、防御率は2・39。楽天時代の2012年8月から続いていた日米通算の連勝も「34」でストップした。レギュラーシーズンで先発した試合で実に43戦ぶりに黒星を喫したことを地元メディアも衝撃とともに伝えている。
「マサ-ヒューマン! 田中はリグレーでのカブス戦で12年以来初黒星を喫する」と大見出しで速報したのはニューヨーク・デイリーニュース電子版だ。Masahiroの名前にかけて、“田中も人間だった”と伝えている。
「マサヒロ タナカも結局人間だった。ヤンキースで目覚ましい活躍を見せてきたルーキーはメジャー初の黒星を喫した。過去21カ月のレギュラーシーズンで初の黒星。カブスはヤンキースとの2連戦の初戦で6-1の敗北をつきつけた」と報じている。
また、米全国紙USAトゥデイも「最下位のカブスが田中の無敗記録を破った」と速報した。現在、メジャーで最低勝率の弱小球団が、驚異のルーキーに初黒星を付けたことを、驚きをもって報じている。記事の中では、ヤンキースのジョー・ジラルディ監督がこの敗戦について「本当に信じられない」とコメントしたことも紹介されている。
一方、カブスのジョン・ベーカー捕手は「我々は野球界のフロイド・メイウェザーを倒した」とコメント。田中は、デビューから無敗のまま5階級を制覇し、現在も46戦全勝と無敵を誇るボクシング界のスーパースターにたとえられるほどだった。
田中は試合から約2時間後にツイッターでファンへのメッセージを投稿。「今まで連勝記録を楽しみにしてくださっていた皆さんにはここで記録を途切れさせてしまったことを申し訳なく思います。ここまでこれたのもチームの皆さん、ファンの皆さんおかげです。本当に感謝しています」とつぶやき、「これが終わりではありません! またここからが新たなスタートです」と強い決意を示した。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count