ヤンキース投手コーチがメジャー初黒星の田中将大の投球を分析 「いつものような安定感がなかった」
7奪三振も自身メジャー最多の4失点
ヤンキースのラリー・ロスチャイルド投手コーチが現地時間20日のカブス戦でメジャー初黒星を喫した田中将大投手に関して、「彼はいつものような安定感がなかった」と分析した。ニュージャージー州最大のニュースサイト「nj.com」が報じている。
田中は6イニングで7三振を奪いながら、8安打を打たれ、自身メジャー最多の4失点(自責3)。田中自身は制球が安定しなかったことについて、雷や豪雨を理由にしなかったというが、ロスチャイルド氏の見立ては少し異なっている。「難しいが、彼が大問題を抱えていたイニングは雨が降っていた。それが彼に影響を及ぼしたか、どうか判然としないが」と語っている。
4月16日のヤンキースタジアムでの前回対戦時は8イニングを投げ、無失点に抑えていた。カブスは田中の攻略法を変えたのかという質問に対して、ロスチャイルド氏は「いや。彼はいつも投げている同じボールが投げられなかった」と語っている。試合前のブルペンでの投球練習から本来の調子が出なかったようだ。
田中は9試合目にして初黒星を喫したが、チームのエースであることに変わりはない。6勝1敗、防御率は2・39とヤンキースの先発ローテーションにおいて圧倒的な成績を残しており、田中にかかる期待は依然として大きい。しかも、イバン・ノバ、CC・サバシア、マイケル・ピネダという先発陣は故障者リストに入っている。
ただ、久々の黒星の味わった田中について、ロスチャイルド投手コーチはあえて特別視はしていないようだ。「どのピッチャーも自分のベストを尽くすことが全てだ。田中は2日連続で先発することはできない。だから、田中もやるべきことは変わらない。これからも、彼は自分自身のやり方で競争していくはずだ。何も変わらない」とコメントしている。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count