大リーグのアストロズGMが日本での知名度向上のために来日 日本人選手の調査&獲得にも意欲を見せる
チームの浮上には日本人選手の才能が必要
昨年メジャー最多の111敗を喫したアストロズとしても、チームの浮上には日本人選手の才能が必要だと感じているようだ。
ルーノウGMはヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが楽天時代の田中の先発試合に毎試合スカウトを派遣していたことに驚いたという。そこで、日本語と英語が堪能で日米の文化に精通し、プレー経験のある日本在住のスカウトを探すことになった。アストロズが次回、日本のトップ選手を獲得する際に、より正しい目利きができるように助力が可能な人材を求めているのだ。
「25歳の右腕の投手がいてメジャーリーグで活躍できるかどうかを判断するのと、17歳の高校生がいつかメジャーで成功するのかを見分けるのは異なるスカウト能力だ」
ルーノウGMは一例で挙げた「25歳の右腕」とは、もしかしたらすでにメジャー挑戦の希望を表明している広島の前田健太投手のことかもしれない(実際には前田は26歳だが)。いずれにせよ、アストロズは積極的に日本人選手の調査を進めていく方針のようだ。
ルーノウGMは何試合かで選手を視察し、アストロズの知名度を高めるためにメディアとも会談を持つ予定だという。かつて業務外で1度来日経験を持つGMも日本語の勉強をしているという。
「すでに他のGMが日本を度々訪れているだろうが、今回は日本の人々にアストロズにとって日本が大事だということを理解してもらいたい。日本に行って、試合を見て、色々な人間を会って、現地での存在感を確立したい。野球はグローバルな競技なんだ。我々もそれを理解して、そこの一員になりたいと思っている」
そう語るルーノウGMは日本進出に向け、大いに意気込んでいる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count